「飼い主が何度も何度も教えて覚えさせる」これは、犬のしつけ方です。 犬には「こうしてくれると嬉しいな、これをされると困るんだ」という、飼い主の気持ちを伝えて、コミュニケーションを取りながらしつけていくことができます。 しかし、こうしたしつけ方は、猫にはなかなか通用しません。 猫のしつけには工夫が必要です。 猫のしつけは知恵比べ 猫には教えるのではなく、飼い主の望む生活ルールを体で理解してもらいましょう。 例えば、行ってほしくない所にはバリケードを用意したり、ジャンプしても上れないように高さのある棚を配置したり、触れてほしくないものは猫がいけない場所に置いておきましょう。 猫がやりたいと思ってもできない環境を用意して、猫自身に諦めてもらうのです。 但し、猫だって簡単には諦めません。何とかして自分のやりたいことをやろうとします。 飼い主の望む生活を猫にしてもらうために、「どんな工夫をすれば猫の行動を誘導できるか?」、知恵比べを楽しむつもりで、猫へのしつけを考えていきましょう。 こんな天罰も時には必要 どんなに工夫をしても、トラップをしかけても、危険地帯に猫が足を踏み入れてしまうことは多々あるでしょう。 そんな時にお勧めなのが、水かけ攻撃です。猫は水をかけられることを極端に嫌がりますので、「ある場所に行くと必ず水をかけられる」という習慣がつくと、次第にその場所を避けるようになります。 「ここに来るとろくなことがない」と思ってもらうことは、猫の安全と飼い主の安心を得るためには大切なことです。 ゲームの罰ゲームのようなイメージで、上手に取り入れてあげましょう。 安全対策の3つのポイント 猫と一緒に暮らす上で、これだけは押さえておきたいポイントが3つあります。 ・転落(ベランダや洗濯機、お風呂や水の溜めた洗面器など) ・感電(電気のコードといった電化製品) ・火傷(ガス台や湯沸かし器、ストーブなどの生活家電) 猫は高い所も自由に行き来できるとはいえ、ベランダや洗濯機へ転落して怪我をしてしまうことは多いものです。 お風呂や水を溜めておいた洗面器に転落してしまえば、溺れてしまう危険もあります。 転落して危険な場所がないか、しっかり確認してあげましょう。 また、電化製品のコードを噛んで感電してしまったり、ガス台や湯沸かし器、ストーブなど生活家電による火傷も命取りです。 これらの場所で怪我や事故が起こらないよう、バリケードを用意するなど近づけない工夫を徹底してあげることが大切です。 折り合い点を探る猫との生活 飼い主の生活に沿って一緒に暮らせる犬と違い、猫との生活は、飼い主と猫との折り合い点の探り合いです。 互いにとって居心地の良い生活スタイルの模索を楽しんでいきましょう。 ペットとの暮らしをもっと楽しく ペットとの生活をさらに楽しむために、ペット好きの方と一緒に暮らすペットシェアハウスを運営しています。 ペット好きの集まるシェアハウスの詳細はこちら